インターネットでの情報発信の効果は?

昨年、インターネット選挙が解禁され、議員のインターネットでの情報発信に注目が集まりました。ただ、選挙期間という特定の期間ではなく、より根本的な日々の政治活動における、「インターネットの影響」について、その効果を実体験をもとに書きたいと思います。

ほとんどの議員がWEBでの情報発信をしていない山梨県(下図参照)。以前、「第1回 おせっ甲斐大学を終えて~山梨県の議員のWEB活用データのご紹介~」という記事を書きましたが、多い市町村でも3割の人しかWEBを活用していません。ひどい市町村になると、誰もWEBを所有していない所もあります。また、WEB活用条件を「HP、Facebook、Twitter、ブログのいずれかを所有している」というものにしたため、所有してあるだけで更新をしていない人も多く、実際の活用率はもう少し下がるかと思います。

そういった状況でもあるため、

「政治に興味がある人は高齢者が多く、インターネットなんかやっていないよ。やっても効果はないよ」

と、言われることも多いです。その中で、あえてインターネットでの情報発信を心がけたときに、どのような効果をもたらしたかを説明します。

山梨県の市町村の議員のWEB活用状況

■仲間作りや、意識ある市民との接点ができた

結論から書いてしまいますが、政治活動の内容をしっかりと伝えるためにHPの作成、Facebookの活用を行った中で、下記のことが実際に起こりました。

・政策に関して、建設的な意見を言ってくれるような市民から連絡が来て、仲間が増えた
・議員を紹介するときに、HPのURLを送信するだけで済み、紹介が容易になった
・アナログな活動(辻立ち、リーフレット配布)で興味を持った市民の情報の受け皿として機能した

仲間作りの面で有効であり、そして、アナログな活動で興味を持った市民の情報の受け皿として機能しました。つまり、単にHPを作るといっただけでなく、インターネットでの情報発信は日頃のアナログでの活動とリンクさせることが大切になるのです。

誰でも手軽にアクセスできる情報の発信場所があるということで、信頼感が上がることと、自分で議員を精査するような意識ある市民からの評価が上がることを体感しました。

確かに、気になる議員がいたときに、「あの議員はどういう人?」と、すぐにスマートフォンで調べるのが一般的になったと思います。また、自分でインターネットができない高齢の方でも、インターネットで情報が取れることは知っているため、息子や孫に「あの人はどういう人?ちょっと調べてみて」と調べてもらうことも増えてきました。

しかし、そういったときに、都合良く紙のリーフレット(チラシ)が手元にあるわけではありませんし、HPがなかったら、「いまどきHPもないのね・・・」と落胆させてしまいます。

■市民は議員を良く見ている。批判も増えるが、応援したい議員を探している

世の中は不景気になってきました。そのため、税金の行き先である議員のことをチェックする有権者も増えてきたように思います。

ただ、批判的にチェックをする人だけでなく、地域が良くなるように応援のできる議員を探している人も増えています。多くの議員がWEBを活用していない山梨だからこそ、WEBを活用し始めることの意味は大きいと思います。

また、自分から議員の情報を取得して連絡をしてくる人は、自分でも活動を主催するような機動力のある方が多いです。そのため、そういった方が仲間に加わることは、政治活動の質を飛躍的に高めてくれます。

市民は、見ていないようで、議員のことをチェックしています。そのため、難しく考えず、市民との窓口をWEB上においておくことを意識し、プロフィール、自分の考えや想い、連絡先が載ったページを無料ブログなどに作る、Facebookを始めてみるなど、簡単な所から始めてみてはいかがでしょうか?

ただ、「アナログな活動(辻立ち、リーフレット配布)で興味を持った市民の情報の受け皿として機能した」と上述したように、HPを作るだけでは誰も見にきません。そのため、「あの人ってどんな人?」と思わせる仕組みが必要になってきます。その仕組みは、アナログが効果的だと思います。この点については、またブログに書いていきたいと思います。

ネット選挙解禁と騒がれ、「HPを作らなければ・・・」と焦る方もいるかも知れません。しかし、それ以前に選挙という特定の期間を気にするのではなく、日頃の政治活動を見直し、その情報発信を積極的にすることが大切だと思います。

ご質問のある方は遠慮無くお問い合わせ下さい。

投稿者プロフィール

風間 正利
風間 正利
株式会社おせっ甲斐、代表取締役の30歳。「山梨でなにかやりたい!」という想いが強くなり、大学院修了後山梨に戻り、甲斐の国・山梨を良くするまちづくり会社「おせっ甲斐」を設立。現在は海外事業の共同代表として、ニュージーランドと日本を往復しながら、半球をまたいだ二拠点事業の仕組みを構築中。一方、仕事の傍ら、早朝勉強会「得々三文会」を立ち上げ、熱い想いを持った人の話を聞くことに夢中。