- こんな人にオススメ!
- ・自分の想いを伝えることが苦手な方
・話すときに緊張してしまう方
・会議や勉強会の質を高めたいと考えている方
伝えたいことを文章にしてみよう!
今回は、自分の想いをしっかりと伝えるために、役に立つ方法を実体験からお伝えします。やり方は、ものすごくシンプルで、考えを文章化することです。最初は数行程度からで構いません。
- 今回のポイント!
- 対面での話は、表情や雰囲気で「なんとなく」意味が伝わることもある。しかし、反対に緊張して思っていることが上手く伝わらないこともある。そのため、伝えたいことを文章化しておくと、最低限伝えたいことを伝えることが容易となる。また、伝わった状態から話が進むため議論を深めやすい。
文章にできないことは、分かっていないということ
勉強会などの質疑応答のときに、緊張して質問の内容がよく分からなくなってしまう方は多いです。私はたびたび勉強会を主催するのですが、質疑応答のときは、「皆さん全員のご意見を後で見たいので、この付箋に気になったことをお書き下さい。3分間経ったら質疑応答を始めます」とアナウンスをします。そうすると、質疑応答がスムーズに進行します。
このように、ほんの少しのことでも文章化をするだけで、頭がクリアになります。
私の大学院の指導教官は良くこのようなことを言っていました。
「文章にできないということは、自分の中でしっかりと分かっていないということだよ」
大学院のゼミはハードなもので、自分の考えている内容をA4用紙に10枚から20枚程度でまとめ、それを読み上げてから、議論をするというものでした。箇条書きやプレゼンテーションのような資料は許されず、全て文章化をすることを求められました。
良い文章が書けたと思うときは、良い議論ができます。また、あまり良くない文章でも、どの部分が理解できなかったか、なにが足りなかったかといった改善点が明確に分かります。指摘された部分を修正することで、その文章はさらに良くなり、自分の理解度も深まっていきます。初めは、ゼミがくるのが嫌でしょうがなかったのですが、ゼミを通して、少しずつ文章を書くことを楽しんでいる自分に気がつきました。
「これだけ伝われば良い」という気持ちが安心感を生む
プレゼンテーションが上手い人は、熱意やテクニックで内容以上のものを相手に伝えることができます。それは良いことです。しかし、口べたな人は、考えていることの半分しか相手に伝わらない場合もあります。このように、伝えたい内容を持っているのにもかかわらず、少ししか伝えることができないという状況は本当にもったいないです。
文章化は落ち着いた状態で事前に準備をすることができます。また、文章にしておくと、最低限書いてある内容が伝われば良いという安心感も生まれ、その後の議論にも落ち着いて対応することができます。1行からでも大丈夫です。是非、考えを文章化することを意識してみて下さい!
- すぐにできること!
- 質疑応答のときに、あらかじめ、話すことを紙に書いておく。打ち合わせ前に、なにを話したいかを紙に書いて配布する。といったように、話す内容を文章にして配布をしてみましょう!