当選時の写真

こんな人にオススメ!
・当選後、議員の活動に慣れ始めてきたと思った方
・当選して日数が立ち、選挙のことを忘れそうになっている議員の方
・選挙活動をサポートした議員の仲間の方たち

 

選挙のときの自分を振り返ろう!

今回は、選挙に関わり、当選後の議員の姿を見ながら感じた、当選後に行った方が良いことについて書きたいと思います。

やり方は単純で、「選挙のときに自分がどのようなことを言っていたのか」ということを振り返るだけです。客観的に振り返るために、文章にするとなお良いです。自分だけで思い出せない場合は、仲間と一緒に行うことを推奨します。

当選して日数が経つ議員の方も当時を振り返って頂けたらと思います。また、議員の仲間の方たちも、議員の気持ちを理解するために、見て頂けますと幸いです。

今回のポイント!
選挙時の自分を振り返ると、当時の理念や言動と今の言動に違いが生じている場合が多い。もし、違いがある場合は、なぜその違いが生じてしまったかという理由を、選挙に関わって下さった仲間たちにしっかりと説明することが大切である。そうしないと、知らないうちに仲間が離れてしまうことがある。

 

選挙時と当選後の言動の差で、大切な仲間が離れてしまうこともある

選挙に受かった後はたくさんの悩みが出てきます。議員同士の関係の問題、政治資金の問題、有権者との関係の問題、議員活動と家族との問題、次の選挙の問題など、あげれば切りがありません。

しかし、自分が議員の方たちを見ていて残念に思うことは、「選挙をともに戦い、貴重な経験を共有した大切な仲間たちとの決別」が起きてしまうことです。選挙という苦楽をともにした仲間たちと実際に離れていってしまった議員の方をよく見聞きしますが、これは、聞いているだけでも精神的につらいことです。

自分はそういったことが生じる原因は、「議員の方が選挙のときに語っていたことと、当選後に行う活動に違いが生じ、仲間が幻滅してしまうこと」にあると思います。

たとえば、実際に選挙のときに、次のようなことを言う方たちがいました。

「今の議員は情報発信をしていないからダメだ!自分は活動の見える化を行っていく!」

「議員の給料はもっと低くて良い!議員定数も削減するべきだ!」

ただ、当選後、その人たちは情報発信をしなかったり、給与のことを言わなくなってしまいました。

そうなってしまうと、「あの人は、なんだったんだ?選挙のときだけ偉そうに・・・」と仲間が思ってしまうのです。

しかし、「重点的に関わっている活動に守秘義務などがあり、情報発信が行いづらかった」、「まじめに活動をすればするほど、給料は今のままでも足りなくなるという実状が分かった」という、「議員になってみて初めて分かる、議員なりの事情」があったのかも知れません。

選挙では、力も入り、理想を掲げます。そういった候補の理想や想いに周りが共感し、活動が盛り上がり、仲間が増えていくものです。

一方、当選後は、議員としての活動に苦労しながら、今まで経験しなかったことをたくさん学びます。「実際の議員活動は、議員になってみないと分からない」ということを、当選した議員たちは良く言っています。

けれでも、仲間はそういった議員の心の中の変化を簡単には理解することはできません。苦楽をともに過ごした仲間ならば、そういったことも分かってくれるだろうと期待をしがちですが、議員は特殊な職業です。会社員同士であれば苦労を想像することもできますが、議員の苦労は想像がつきづらいです。そのため、自分から現状を伝えなければなりません。

「言っていることが違うじゃないか?」という指摘をもらえるうちはまだ良いですが、そういった指摘をしないで離れていってしまう仲間も多くいます。

経験を経て変わった考えは、周囲にしっかり伝えよう

考えが変わるということは、深い経験をしたことの現れだとも思います。しかし、その考えの変化の過程を仲間に理解してもらえずに、気づいたら仲間がいなくなっていたという状況は寂しすぎます。

当選後は、有権者に目がいきがちになりますが、支えてくれた仲間たちについても、しっかり向き合う姿勢を忘れないで下さい。そのため、選挙のときに自分がどのようなことを言っていたかを思い出し、言葉通りの活動をしていなかった場合は、その理由を仲間に伝えて下さい。そういったことをしっかりと伝える姿勢を持っている議員は、たとえ考えが変わっても、好意的に受け止めてもらえるはずです。

そして、そういった説明責任を果たし続ける姿勢が、強固な政治活動や選挙活動の基盤作りにつながってくるのだと思います。

すぐにできること!
選挙時と当選後の言動に違いがあるかを確認し、もしある場合は、なぜ考えが変わったのかを仲間にしっかりと説明しましょう!