アクションの連鎖図

こんな人にオススメ!
・活動内容の対象がはっきりとしていない方
・どうやって人にやる気を持ってもらうか悩んでいる方

 

今回は、なにか活動を始めるときのサービスの受給者、いわゆるターゲットの決め方に関するヒントを書きたいと思います。政治家の方であれば、政策の対象者、NPOの方たちであれば、活動の対象者です。

実際に活動を行っていると、「なぜ、あの人たちが一番困っているのに、そこには触れないの?」という言葉を言われ、悩むことがあるかと思います。そのときの答え方のヒントとして見て頂けたらと思います。そして、自分の活動の軸を明確に言えるようになって頂けると幸いです。

今回のポイント!
ターゲットを決め、活動を始めたときに、「なぜ、あの人たちが一番困っているのに、そこには触れないの?」と言われ、やる気を失ってしまうことがあります。そのときは、対象者の属性をしっかり見た上で、その人たちが変わっていくと周りもどう変わるかという、人の動きの導線まで判断すること、「できる人が、できる活動を行う」ことを意識することの、2つを考え、自身の活動に誇りを持って頂けたらと思います。

 

人の行動と気持ちの流れを意識しよう!

私は、これまでに議員の方たちの政策を考えるサポートを行ったり、NPO法人の立ち上げから運営を4年間継続してきました。ここではそのときの経験からターゲットについて考えたことを書いていきます。とくに大切だと感じたことは、次の2つです。

・人の行動と気持ちの流れを意識する
・「できる人が、できる活動を行う」ことを意識する

政策やNPOは「公共性」を求められがちなものです。

たとえば、「アクションを起こす人を増やす」ということを考えたとします。そして、それを達成するための重要な要素としては、本人のやる気があること、アクションが続くように仲間がいることと仮定します。そのときのターゲットは下図のように分類ができます。

そうしたときに、図1の中で左下に位置している「仲間なし、やる気なし」領域の方々に対しての、働きかけを求められることがあります。

アクションの連鎖図

「そういった理念を掲げているのだから、一番大変な人たちを助けなさい」という声を実際に良く聞いてきました。確かにそういった考えは大切です。

しかし、このような考えもあります。

まずは、右下の「仲間なし、やる気あり」領域の人たちに仲間を作るサポートをし、右上の「仲間あり、やる気あり」領域に移行してもらう。

それを見た左下の「仲間なし、やる気なし」領域の人たちが、「自分と同じように、1人でもがいていた人たちが変わっていったから、俺も変わりたい!」と考えるようになり、その右の「仲間なし、やる気あり」領域に移行してくれるかも知れません。

そうすると、「アクションを起こす人を増やす」という目的を達成するための活動の1つとして、右下の「仲間なし、やる気あり」領域の方を「仲間あり、やる気あり」領域に移行してもらうための活動が、最終的には、「仲間なし、やる気なし」層を動かす方法にもなりうる可能性を秘めているのです。

できる人が、できることをやる重要性

この例からから私が伝えたいことは、「できる人が、できる活動を行う」ことの大切さです。

繰り返しになりますが、政策やNPOは「公共性」を求められがちです。そして、一番困難な場所に位置する方に向けた活動を求められがちでもあります。

しかし、その部分に直接関わっていく活動は大変困難です。できることはあるかも知れませんが、そういった活動を求められてしまうと、なかなか躊躇してしまいます。

だからこそ、人の行動や気持ちの流れを意識したり、「できる人が、できる活動を行う」ことを考えていくことも必要だと感じています。結果的に、少しずつでも成果が出て、そういった活動が全体的に盛り上がることが大切だと考えます。

もし、なにかを始めたいと考えている方、実際に活動を行っている方は、このことを意識して、自分の活動に自信を持って頂けたらと思います。

投稿者プロフィール

風間 正利
風間 正利
株式会社おせっ甲斐、代表取締役の30歳。「山梨でなにかやりたい!」という想いが強くなり、大学院修了後山梨に戻り、甲斐の国・山梨を良くするまちづくり会社「おせっ甲斐」を設立。現在は海外事業の共同代表として、ニュージーランドと日本を往復しながら、半球をまたいだ二拠点事業の仕組みを構築中。一方、仕事の傍ら、早朝勉強会「得々三文会」を立ち上げ、熱い想いを持った人の話を聞くことに夢中。