wineryrestaurant

以前、アシスタントをさせて頂いていたビジネススクールの講師の先生が、ワイン産業を見ると、ビジネスの秘訣が凝縮されているという話をしてくれました。面白かったので、共有します。

その話の結論を一言でいうと、「価値向上の仕組み作りが大切」だと自分は感じました。

ワイン産業は世界規模で巨大な市場があるにもかかわらず、「○○さんのワインが飲みたい」というようなものすごくミクロな取引もされています。また、科学技術によりきっちりとしたデータ管理が行われている部分と、経験や勘といったアナログ的な要素が売りにされている部分もあります。大量生産・低価格販売を行うところもあれば、少量生産・高価格販売を行うところもあります。驚くべきことに、本業で稼いだお金を投入し夢や情熱の追求をする人もいます。そのように、単純に利潤では語れない世界です。

ただ、様々な形態の中で上手くいっているところは、「お客様は誰で、どういった価値を求めているかのか。その価値を提供するために、誰と手を組み、自分はどういった役割でその価値向上を行っていくか」ということが、ステークホルダー間でしっかり共有されているということでした。

たとえば、ワインに関わるステークホルダーや要因は次のようなものかと思います(ここではMECEではなく階層も揃えていません)。「産地/ブドウ栽培者/葡萄品種/醸造家 /ワイナリー/ラベルデザイン/権威 /文化/品評会 /パートナー(輸入・販売代理店など)/ソムリエ/口コミ/PB/プロモーション/消費者/飲み方/レストラン/科学技術など」。細かく出せばまだまだあります。

そして、売り方も、「有名なブドウ栽培者のブドウを仕入れて売り出す」、「有名なソムリエ/品評会に評価をしてもらい権威を付けて売り出す」、「日本料理に合う品種で作り、綺麗なラベルでレストランに置いてもらう」、「産地伝統の一升瓶ワインを湯飲みで飲んでもらう」など、上記の要因をうまく織り交ぜながら行っています。

ワインは1億種類以上はあるとのことでした。そのため、それらを売るために多くの競争や、知見の蓄積があります。「ブドウができるところから、ボトルに詰められるまで」を考えるのではなく、「ブドウができる前から、ワインを飲んでもらったあとまで」がしっかりと考えられているからワイン業界は面白いということでした。

そのような話を聞きながら、繰り返しになりますが、「お客様は誰で、どういった価値を求めているかのか。その価値を提供するために、誰と手を組み、自分はどういった役割でその価値向上を行っていくか」ということを整理することは、自分のビジネスにも役に立つことだと思いました。

ちなみに、写真は、ニュージーランド渡航の際に行った、オシャレなワイナリーの中にあるレストランです。ブドウ畑と海を見ながらの食事ができ、夜はライトアップされとても綺麗です。例によって自分は運転手のため、一滴も飲まなかったんですけどね・・・笑

※頭の整理のために、書き出してみました。先生の説明の意図に沿ってはいますが、事例などは自分が追加しているところもあるので、感想文程度にご覧ください。

投稿者プロフィール

風間 正利
風間 正利
株式会社おせっ甲斐、代表取締役の30歳。「山梨でなにかやりたい!」という想いが強くなり、大学院修了後山梨に戻り、甲斐の国・山梨を良くするまちづくり会社「おせっ甲斐」を設立。現在は海外事業の共同代表として、ニュージーランドと日本を往復しながら、半球をまたいだ二拠点事業の仕組みを構築中。一方、仕事の傍ら、早朝勉強会「得々三文会」を立ち上げ、熱い想いを持った人の話を聞くことに夢中。