- こんな人にオススメ!
- ・辻立ちを行っている、あるいは、始めようと考えている方
・地域住民の生活動向を知りたい方
住民の生活スタイルは辻立ちから見えてくる
今回は、辻立ちから見えてくる、地域住民の生活スタイルについて書きたいと思います。とくに、辻立ちを始めた後の話ではなく、始める前と始めた初期に分かったことをお話しします。そのため、辻立ちに興味のある方や、地域住民の生活スタイルに関心のある方は、「もし、自分が辻立ちを始めるなら?」と、イメージしながら読み進んで頂けたらと思います。
※辻立ちとは、街頭や駅前などで、政策や想いなどを語る、政治活動です。
- 今回のポイント!
- 辻立ちをする場所を選ぶ過程で、地域住民が「どこに通勤をしているのか、どこに出歩くことが多いのか、どの時間帯にどこに集まることが多いのか」という、住民の生活スタイルが見えてくる。
思い込んだイメージと、実態はかけ離れている?
以前、辻立ちをしたいと相談を受けたとき、下記の会話を行ったことを覚えています。
議員:「辻立ちを始めたいんですが、どうすれば良いですか?」
風間:「では、時間と場所を決めましょう。ちなみに、朝に行うとしたら、場所はどこにしますか?」
議員:「このあたりが人通りが多いから、ここにしたいです」
風間:「なぜ、人通りが多いのですか?」
議員:「いつも、そこは渋滞になるくらい、人通りが激しいんですよ」
そうして、場所を決めて辻立ちを始めた議員の方。しかし、しばらくして、下記のような会話を行いました。
議員:「候補として3カ所場所を絞ったんですが、2カ所にしました」
風間:「どこをやめたんですか?」
議員:「一番人通りが多そうな所です」
風間:「なぜ、ですか?」
議員:「実は朝の通勤時間は、そこはあまり人が多くなかったんです。夕方、買い物に行く主婦の人たちで渋滞が起こるため、混んでいるイメージがあったのですが、朝と夕方では違うみたいですね・・・」
その方は、辻立ちのときに、カウンターを使用して、通る車の台数を記録していました。この話を聞いて、住民の生活スタイルを知る上で大切な要素が、辻立ちで分かることに気がつきました。そして、昔から続けられていることには、しっかりとした意味があるのだということに気がつきました。
辻立ちで地域の何気ない変化に気づこう
地域にずっと住んでいる方でも、現実と異なったイメージを持ってしまいます。しかし、現場に出るだけで見えてくることがたくさんあることもこの件で教えて頂きました。
政務調査費問題や、ヤジ問題で議員に対する風当たりが強くなっています。古典的な方法ですが、辻立ちは、「あの時間にあそこに行けば、あの人に会える」という地域住民の安心感につながるとも思います。また、住民の前に立ち続ける覚悟を議員に促します。
辻立ちで地域を見続け、「あれ、ここ最近、車の台数が違うな。なにかあったのか?」と、地域の何気ない変化に気がつける人が、地域をしっかりと変えていける人だとも思いますので、辻立ちに関心のある方は、「自分が辻立ちをするなら?」とイメージし、現場を見て下さい。そして、決心がつきましたら、実際に辻立ちを始めてみて下さい。
- すぐにできること!
- もし、自分が辻立ちをするなら、場所をどこにするか、また、その理由を考えてみて下さい。そして、余裕があればその理由が正しいか、現場に行き確認をしましょう!