配付資料の目的を考える
 

こんな人にオススメ!
・仲間を増やしたい議員の方
・市民に想いや政策を伝えたいと考えている議員の方
・地域でイベントを主催している方

 

活動報告書類など配布する資料には、出会いの場への導線を!

今回は、活動報告書類など、配布する資料の効果を少し高める方法をご紹介します。

やり方は単純で、資料に開催予定の勉強会の日程を入れたり、「3名以上の仲間を集めて頂ければ、出張トークをします」といったような、自分と出会うことができる方法を明記するだけです。

今回のポイント!
配付資料は配付することが目的になりがちです。しかし、それだけではもったいないため、配付資料に自分と出会うことのできる場所やイベントの情報を記すなど、配布したあとのことまで考えてみましょう。「情報を投げっぱなし」という姿勢では仲間が増えませんが、「頂いた情報に対し、意見を言える場がある」と思って頂けることは、信頼度を高めるためにも大切なことです。

 

資料を自分で作るのはとても大変。いつしか、配布すること自体が目的に・・・

議員の方から、政治活動の成果や自分の考えをまとめた資料(リーフレット)を作りたいという相談を受けることがあります。デザイナーに頼んでしっかりとした資料を作る議員も少なからずいる一方で、大半の議員は自ら作成しているのではないでしょうか。

ただ、こういった資料を作るのはとても大変です。レイアウトを決めたり、これまでにしてきたどの活動を載せるのか迷ったり、使いたい写真がなくて悩んだりと、予想以上に時間と労力を消費します。

そして、実際に議員の方が作った資料を見せていただくと次の2つのことを良く感じます。

1つ目は、以前、「『熱い想い』×『伝える工夫』」で、積極的な情報発信! 」というブログでも書きましたが、そういった苦労をして作る資料は、「自分だけにしか分からない状態」になりがちだということです。「良いことを書いているのだから分かってくれるだろう思考」になっていまいます。この点は、第三者のチェックを入れ、防ぐと良いでしょう。

2つ目は、作ることで精一杯になってしまい、配布すること自体が目的になってしまうことです。「読んでもらったあとに見た人がどうなって欲しいのか?」という部分が考えられていないことが多いです。せっかく資料を作ったのだから、そこで終わらせてしまうのは本当にもったいないです。

出会いの場を明記し、自分から会いに来てくれる人を増やそう!

そこで、自分は配布資料を作るときには必ず、自分と会える方法を明記するようにアドバイスをしています。

連絡先の明記だけよりも、具体的な方法を示してもらう方が人は動きやすいためです。

また、「自分から会いに来てくれる人」は1人でも価値があります。

今、活動のサポートをしている議員の方は、誰もが気軽に会いに来ることができる会を月に1回、開催をしています。その会には、その議員の活動報告資料を見て来てくれる人がほとんどです。そういった人たちは、議員に対し具体的な指摘をして下さったり、面白い情報を持ってきてくれます。

政治に関心を持つ人はそれほど多いとは言えません。そのため、能動的に関わってくれる人が1人でもいることは本当に心強いことです。

配付資料はそういった仲間を作ることにも大きくつながるため、配布だけに終わらず、出会える仕組みをしっかりと明記することをおすすめします。

チェックリスト
・配付資料の目的が「配付」だけになっていないか
・配付資料に連絡先以外に「出会える場」が明記されているか
・配布後に読み手がどうなって欲しいかというゴールイメージがデザインされているか