- こんな人にオススメ!
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・政策や想いを伝えたいと考えている議員の方
・選対をマネジメントしている方 - ポイント!
- ・「興味をひくもの」と「論理的な裏付けのある具体的なもの」の2つを用意しておくことが大切
・「論理的な裏付けのある具体的なもの」は身近な人や利害関係者には響き、それ以外の人には響かないが、響いた人は活動をサポートしてくれる場合もある
「興味をひくもの」と「論理的な裏付けのある具体的なもの」の2つを意識しよう!
今回は、実際に議員の方の政策や配布資料などを作らせて頂いた経験をもとに、情報伝達のヒントを書きたいと思います。やり方は単純で、「興味をひくもの」と「論理的な裏付けのある具体的なもの」の2つを用意しておくだけです。
選挙は盛り上がってくると視野が狭くなりがちです。写真のようにホッと一息ついて、「クールヘッド、ホットハート」を心がけて下さい。
以前、下記の言葉を聞きました。
客観的な理論を交えた考えの提示は、身近な人や利害関係者には響くが、それ以外の人には響かない。理論を理解をしてもらうというハードルは思っている以上に高い。距離が遠い人には、抽象的でも情緒的な訴えが効果がある。
確かに、知らない人から頂く文字の多いチラシは読むのを躊躇してしまいます。
これは、以前書いた、「「『熱い想い』×『伝える工夫』」で、積極的な情報発信!」の記事にも通ずるところがあります。一部抜粋します。
文章を書くのは大変であり、一度筆が進むと高揚感がでてきます。そのため、書いているだけである種の満足感を得られてしまいます。しかし、そこで終わってしまうと、
・良いことを書いているのだから分かってくれるだろう思考
・勉強している自分だけが、分かった気になっている現象
ということが生じます。
政策を伝える側は、自分の考えをしっかり伝えようと、情報量を多く提示しがちになります。ただ、これは、興味の入り口を狭くしてしまうもったいなことです。そのため、たとえ抽象的な表現になったとしても、「興味をひくもの」を作っておく必要があります。
「興味をひくもの」から「論理的な裏付けのある具体的なもの」への誘導の流れを考えよう!
一方、情報量を減らし、キャッチーなものだけの提示だと、「考えが甘い」と捉えられてしまいます。具体的な政策に共感をして下さる方は、実際に動いて下さることも多いため、そういった方たちへ、しっかりとした情報提供ができないことももったいないことです。
こういった議論は、実際に選対でも良く交わされます。「こんなものを配ると何も考えていないと思われるぞ」という意見や、「まずは、手に取ってみてもらうことが大事だから、文字量を減らして、見てもらうことを優先しよう」という感じです。これはどちらも正しいと思います。
そのため、「A:興味をひくもの」と「B:論理的な裏付けのある具体的なもの」の2つを用意し、Aで興味を持って頂いた方や、もともと政治に関心のある方向けにBも作っておくことをオススメします。Aは配付資料、BはHPに記載などが一般的かと思います。
ただ、実際のところ、どちらかが作られると、そこで終わってしまうことも多いです。せっかく、A、Bの両方につながることを考えているのですから、これらを意識し、両方を作る気持ちで取り組んで頂くと良い高い成果が得られるのではないでしょうか。