今回はとある先輩の話です。

先輩はたくさん本を買います。しかし、忙しくて全部を見ることができません。そんな先輩が読めない本をどのように活用しているか説明します。

行っていることは単純で「学生に本を渡して感想を聞く」ということです。

しかし、ただ本を渡すだけではありません。「○○くんはこの前、ITに興味があると言っていたよね。今のITの先端事例だからこの本を読んでみたら」と学生の関心にあった本を渡します。そして、最後にもう一言「今度会うときに読んだ感想を聞かせてね」と付け加えます。

そうすると学生は自分が気に掛けてもらったことに喜び、その本を真剣に読みます。そして、その本の中身を先輩に伝えます。先輩曰く、いろいろ調べてくれた学生はさらなる追加情報なども教えてくれるとのことです。

闇雲に本を渡せばそれは押しつけになってしまったり、ただ渡しただけで終わってしまうため、さじ加減は難しいかと思います。人付き合いが上手い先輩ならではの取り組みだと目から鱗でした。周りの人がなにを求めているかを常に把握することは大切ですね。