- こんな人にオススメ!
- ・地域の情報を必要な議員や研究者
・レポートや助成金申請書類などを書く必要がある方
意外に知らない、オンライン過去記事検索サービス
昨日書いた、「意外に知らない、情報収集効率化のチップス~各省庁から信頼度の高いデータを取得する方法~」が好評でしたので第2弾を書きました。こちらの記事と併せて読んで頂くと地域の情報収集の精度がより高まるかと思います。
そこで、今回は、地域の情報を集める方法をお伝えします。あまりに地域性の高い情報はインターネット上にないことも多いですが、その中で、より地域性の高い地域情報を集める方法をお伝えします。
結論からですが、やり方は、県立図書館、市町村図書館などで地元紙のオンライン過去記事検索サービスを利用することです。また、学生の方であれば、大学で独自に新聞社と契約を結んであることもありますので、大学図書館などに問い合わせてみるのも良いかと思います。
- 今回のポイント!
- 県立図書館などでは、検索ワードでの検索が可能な、地元紙のオンライン過去記事検索サービスを利用できることが多い。特定の地域を検索して得られる情報には、「地域のキーマンや頑張っている団体、文化、議論されている点など」が分かりやすく記載されている。それらの情報をもとに地域に入ると、より地域のことが分かってくる。
地域性が高すぎると、インターネット上にはあまり出てこない情報
「風間さん、今度○○地域の調査に行くのですが、そこの情報が無いんですよ・・・どうすれば良いですか?」
「もっと地域のことを知って政策を考えたいのですがどうすれば良いですか?」
と、議員の方やまちづくりの研究をする方から相談を受けることがあります。
そういったときに自分がオススメしている方法は、図書館での地元紙のオンライン過去記事検索サービスです(全国紙との契約があるのでしたら、全国紙でも大丈夫です)。
それは、地元紙から「地域のキーマンや頑張っている団体、文化、議論されている点など」を理解した上で、地域に入ることが大切だからです。とくに、地方ではキーマン経由で地域に入ることが重要になるため、地元紙に良く出てくる人をピックアップすることが大切です。
昨日の記事でも書きましたが、今はインターネットで取得できる情報も増えてきています。しかし、より地域性のある情報はなかなかインターネット上には出てくることがありません。そこで、頼りになるのが地元紙です。地元紙には地域の出来事が記載されています。また、オンライン過去記事検索サービスでは、検索ワードでの検索が可能なため、特定の地域の情報を瞬時に取得することが可能です。
ちなみに、地元の山梨県立図書館では、下記のサービスが使用できます。
・山梨日日新聞縮刷版検索データベース
・聞蔵(きくぞう)(朝日新聞記事データベース)
・ヨミダス歴史館(読売新聞)
・日経テレコン21
・官報情報検索サービス
・MAGAZINEPLUS(マガジンプラス)
・D1-Law.com
・国会図書館「歴史的音源」
情報収集を楽しもう!
情報収集ができることは前提条件で、それだけでは付加価値は生みません。しかし、情報収集を楽しめるようになると、より早く、より精度の高い情報を集められるようになります。
また、図書館では、地方紙や全国紙の過去の記事を1ヶ月単位でまとめた縮刷版もあります。こちらもぱらぱらめくると全体を俯瞰できて面白いです。他にも、図書館の司書さんに「こんな情報が欲しいのですが、どうすれば良いですか?」と相談をしてみましょう。情報収集のプロでもある司書さんから適切なアドバイスが頂けるかと思います。適切な郷土資料を探してくれるかも知れません。
「オンライン過去記事検索を知っていましたか?」と聞いても、知っていると答える人はほとんどいませんが、「図書館に地域の本を探しに行ったけど無かったよ・・・」という返事は良く頂きます。こういった「知らないけど、できること」はたくさんあり、その発掘が、楽しみながら能力を高めることにつながるのだと思います。
とくに、身近にあり、無料で利用ができる図書館には、知らないだけで、できることがたくさんありますので、是非、図書館を活用してみて下さいね!
※もし、オンライン過去記事検索が有用だと思いましたら、個人契約をオススメします。本記事は、情報の無料取得を推奨するものではありません
※使用できるデータベースは図書館ごとに異なりますので、事前の確認をして下さい
- すぐにできること!
- 図書館に行き、地元紙の過去記事検索で自分の地域や自分の名前を検索してみて下さい。そして、司書さんから情報収集のアドバイスをもらってみて下さい。情報収集を楽しみましょう!