- こんな人にオススメ!
- ・選挙をマネジメントする立場にある方
・プロデュサーとして、ものごとを仕切っている方
・チームビルディングに興味のある方
組織運営者も、候補も未来を描けるかが大切
今回は、選挙対策本部(選対)を切り盛りさせて頂いた実体験をもとに、選対の雰囲気を良い状態で保つコツをお伝えします。とくに、「選挙をコーディネートしている方」向けに書いていきたいと思います。
最近、ジブリでプロデュサーつとめている、鈴木敏夫著、『仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場』を読み、「はっ!」とさせられた部分がありました。鈴木氏のプロデュサーとしての仕事は、「候補≒監督」と捉えると学ぶところが多いと思います。
そこで、本書から、選挙に役立つ点を数回にわたって、役に立つと感じた部分を記していきたいと思います。今回はその第2弾です。
1弾はこちら。
「『仕事道楽 新版――スタジオジブリの現場』を読んで、プロデュサーの視点から「候補に近い人の役割」を学ぶ~選対マネジメント編-その5~」
- 今回のポイント!
- 選対を組織する人は、選対として、どのような活動を行って行くかという道筋を示すことが大切です。また、候補は自分が議員になったときに、まちはどのように変わるのかという絵が描けるかが人を惹きつける鍵になります。
道筋を示すために、地図を描こう!
選挙はある程度のノウハウが役に立つことはあっても、ローカルルールや、人間性に左右されることが多いです。そのため、行っている活動が、正解なのか不正解なのかといった判断を行いづらい側面があります。
自分たちの活動が日々効果を生んでいるのか、どうなのかということが分からないことは、大きなストレスや不安になります。
逆説的ですが、怪文書や嫌がらせがあると、「日々の活動は効果があったんだ!」と思ってしまうこともあります・・・(性格がゆがんでくるのが分かります。笑)
そこで、日々の活動が納得いくものになっているかどうかを判断する評価軸が必要になってきます。
そういった評価軸につながる発言を、鈴木氏は語っています。
地図を描けるかどうか
プロデュサーの仕事で重要なことのひとつは見取り図を書くことです。物事を大きく把握し、進行状況を確かめるために、図で表示する。これはある意味で地図を描くのと同じです。地図は空間把握・時間把握の表現ですからね。(p)
道筋を描き、自分の現在地と目的地を把握しよう!
「目的地が分かる、現在地が分かる、目的地までのルートが分かる」ことがマネジメントだということを聞いたことがあります。日々の行動がルートに沿っているかどうかの判断が可能であると、日々の活動のブラッシュアップが可能になります。
主要道路しか載っていない地図でも、行き先に向かっているかどうかが大体は分かるように、
「こんな感じで選挙が進んで、この時期にはこんなことが起こって・・・」
「自分が議員になったら、こんなまちになって・・・」
というように、絵を描いていくと、選対は良い方向に向かっていきます。
大きな絵を描き、道筋を確認し、緻密に具体的な行動を考えていてくことが大切だと思います。